
東京経済大学の国分寺キャンパス1号館が、建築ジャーナリストの宮沢洋氏が運営する建築専門ウェブサイト「BUNGA NET」の連載記事「TAISEI DESIGN【レジェンド編】」にて紹介されました。
東京経済大学は1900年に大倉喜八郎により創立された大倉商業学校を前身とし、1946年に現在の国分寺キャンパスへと移転しました。
1959年に竣工した1号館は、1960年に開催された「第1回建築業協会賞(現BCS賞)」を受賞しています。
東京タワー(日本電波塔)や香川県庁舎、慶応義塾三田校舎といった日本建築史を代表する名建築と並び、東京経済大学1号館が「歳月を味方につける美しき秩序」と、題されて詳しく紹介されています。
記事によりますと、東京経済大学が現在進めている国分寺キャンパスリニューアル計画で「葵テラス」の設計を担当している大成建設設計本部の西尾吉貴氏が、本学職員とともに建物を案内した様子が紹介されています。
1959年当時に設計を主導した大成建設の大熊喜英氏が、戦後の厳しい予算制約の中で「1尺×3尺」のガラスサイズを基準に建物全体の寸法を導き出した合理的な設計思想について専門的な解説がなされ、この秩序ある設計は、後に日本建築学会賞を受賞した「図書館(現・大倉喜八郎 進一層館)」の設計者・鬼頭梓氏にも影響を与えた可能性が指摘されています。
また、1号館の竣工当時の北沢新次郎学長によって1号館1階ロビーの壁面に刻まれたロバート・ブラウニングの詩の一節"LET AGE SPEAK THE TRUTH AND GIVE US PEACE AT LAST!"(=歳月が真実を語り、ついに私たちに安らぎを与えてくれるでしょう)というメッセージや、今も当時のまま残る階段状の教室の机や椅子など、案内を通じて再発見された1号館の意匠が多数紹介されています。
あわせて、2026年より順次利用開始となる新施設「葵テラス」の展望についても触れられており、歴史ある1号館がこれからもキャンパスの支えとして継承されていく様子が描かれているということです。
国分寺キャンパスについて
国分寺キャンパスリニューアル計画について
BUNGA NETの記事はこちら:歳月を味方につける美しき秩序、「東京経済大学本館」(1959年)─TAISEI DESIGN【レジェンド編】