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【研究】学部間の垣根を超えた学術交流 「世界システム研究会」でサントリー学芸賞受賞の松永智子准教授が報告

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東京経済大学の教職員や学生・院生・その他大学関係者間の研究交流を目的に1997年に発足した「世界システム研究会」が624日、研究報告会を対面とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。今回は、著書『米原昶(よねはらいたる)の革命 不実な政治か貞淑なメディアか』で2025年に第47回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞した、本学コミュニケーション学部の松永智子准教授(メディア史)が報告者として登壇しました。

報告会は『「メディア政治家」米原昶(1909-1982)とその時代』と題して行われ、受賞作の概要や執筆背景について語られました。松永准教授はまず、「メディア政治家」という概念について説明。恩師らとの共同研究により、1890年から1990年までの100年間にメディアに関連する衆議院議員が984人(全体の17.6%)存在したことを究明した経緯を振り返り、今、「メディア政治家」を問う意義について提議しました。続いて、対象を絞り込み評伝を書くプロジェクトの中でなぜ「米原昶」を取り上げるに至ったのかを語り、明らかになった成果を概説。加えて、その背景にある、偶然のような必然のような「ご縁」など、執筆の裏話が披露されました。なかでも、本学の全学教授会で、偶然隣の席だった同僚の先生との会話から繋がった、奇跡的なフィールドワークの逸話は、参加者の興味を引いていました。

松永准教授は「本を書いて良かったと思うのは、産み落とした本を育てる努力と愛を知ったこと。そしてその本が新たな出会いを生んでくれる」と振り返り、「本を繋ぐ人がいれば、そこからまた新たな書き手が生まれる」と次世代への継承の大切さを語りました。

同研究会世話人の一人である経済学部の李蓮花教授(社会保障論)は、「世界システム研究会は、学部間の垣根を越えて東経大で研究する仲間の報告を聞くことができる貴重な場です。学生や院生も気軽に参加し、忌憚なく質問できる雰囲気があります。毎回新たな発見があり、『参加してよかった』と思えるこの会を、今後も続けていきたい」と述べました。

質疑応答の時間には、市民大学講座受講生の有志が結成した「欅友会(きょゆうかい)」の会員や、他学部の教員からも多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

最後に、松永准教授が執筆にあたり大学で受けた多くのアドバイスや激励に感謝の意を表し、報告会は盛況のうちに幕を閉じました。


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教員紹介:松永 智子(マツナガ トモコ)