民事手続法演習

民法などの知識・社会通念・常識などを駆使しながら、民事紛争の納得のいく解決方法を探る。

このゼミでは、私的な紛争を解決する民事手続について、まず基本的な知識を学習した上で、訴訟手続についてのビデオを鑑賞してから、話し合いによる紛争解決手続の１つである和解を参考にした模擬調停を実施して、紛争解決方法の具体的な違いを体感します。また、判例を選んで、その判例による解決についての調査・研究・発表・討論を行います。民事紛争をどのような手段で解決するか、その際の問題点は何かというような紛争解決の手続面を研究しています。
模擬調停は、３人でチ―ムを作り、調停人役と当事者役２人を決めます。教員の作成した各当事者の秘密事項（調停人と相手方当事者には秘密です。）と共通して前提となる事項を基にして、各人が法知識と想像力を働かせてロールプレイを行います。アドリブも自由で、時には気むずかしいことをわざと言ったり、理屈に合わないことを言って煙に巻いたりしながら、法的にも望ましい解決を目指し、最終的に皆が納得する解決方法や、将来の紛争を予防できるような方法を協議して決めていくのです。