経済学科・国際経済学科
経済の仕組みを学んで、個人の幸せと社会全体の幸せを
同時に達成できる社会経済の実現をめざします
財政や金融、労働や社会保障、環境やコミュニティなど、日々の暮らしに深く関わる分野を経済学の観点から学びます。世の中の多岐にわたる経済・社会問題を、理論的、歴史的に理解し、実証的に分析できる能力を養成します。
欧米諸国や成長著しいアジアの経済を深く学ぶとともに、国際貿易、国際金融、開発協力など日本と世界との深いつながりを経済学の観点から学びます。国際社会の多様性を深く理解し、グローバル社会で活躍する人材を育成します。
財政学は、政府の経済活動を分析対象としています。年金、生活保護、医療、介護、保育、教育、福祉、行政はもちろん、コロナ禍での現金給付といった、私たちに身近な分野の問題を扱います。例えば 「コロナ禍での現金給付」。経済成長を押し上げる効果はどうか。財政破綻の危険性はないか。コロナ禍で逼迫している医療分野や団塊の世代が後期高齢者となる介護分野、少子化問題が続く保育・教育分野など、他に優先すべき課題はないか。というようにさまざまな角度から問題を分析することで、社会の表だけでなく裏側で起きていることも見えてきます。社会の複雑さや難しさを認識したうえで、より良い対策を考える点に、財政学の奥深さがあります。
「実」際のデータを使って、仮説を「証」明し、 「分析」することを「実証分析」と言います。計量経済学では、 「実証分析」の手法と応用例について扱っており、特に関係性のなかの、原因と結果にフォーカスを当てて、政策の効果などを評価する方法について学んでいきます。具体的には、因果推論のための統計手法を学びつつ、「健診受診が健康に与える影轡」や「介護保 険の導入が女性の就労に与えた影響」、「明治時代の鉄道建設が経済に与えた影響」など身近な分野の研究を紹介していきます。それによってデータを使い、科学的証拠に基づく有効な政策を提案できるようになることをめざします。