経済学科・国際経済学科
経済の仕組みを学んで、個人の幸せと社会全体の幸せを
同時に達成できる社会経済の実現をめざします
財政や金融、労働や社会保障、環境やコミュニティなど、日々の暮らしに深く関わる分野を経済学の観点から学びます。世の中の多岐にわたる経済・社会問題を、理論的、歴史的に理解し、実証的に分析できる能力を養成します。
欧米諸国や成長著しいアジアの経済を深く学ぶとともに、国際貿易、国際金融、開発協力など日本と世界との深いつながりを経済学の観点から学びます。国際社会の多様性を深く理解し、グローバル社会で活躍する人材を育成します。
国際経済は、大きく分けて、モノの国際間取 引を扱う「 国際貿易 」とカネの国際間取引を 扱う「 国際金融論 」に分けられます。本講義 では、1期は「国際金融論」、2期は「国際貿易」 の諸問題に焦点を当てます。私たちの身の回 りでは、為替レート、自由貿易交渉、貿易黒字、 輸入制限、国境を越えた企業の買収、日本企業 の 海 外 へ の 投 資 な ど、国 際 経 済 に 関 す る ニュースがメディアを通じて毎日耳に入って きます。このような話題をどうして毎日取り 上げる必要があるのか、どのような背景があ るのか、私たちの生活にどのような影響があ るのか。本講義ではこのような疑問を解くう えで不可欠な国際経済学の理論を解説します。
個々の財の価格や配分がどう決まるかを解 き明かす伝統的ミクロ経済学に対し、1930年 代以降、景気変動や失業など新たに発生してき た経済全体の問題を考えるために発達した学 問がマクロ経済学です。インフレや失業はな ぜ起こるのか、経済成長率を決めている要因は 何か。企業や個人ではなく、政府が対応せざる をえないこうした問題は、GDP決定の仕組み を理解することで解明できます。GDPの決定 メカニズムが分かれば、それを基点として他の マクロ経済理論も理解できるようになります。 金利や為替の決定、経済政策の波及効果、物価 変動のメカニズムまで、古典的な議論から最新 理論まで豊富な事例をもとに紹介します。